寵愛の姫 Ⅰ【完】

まぁ、会話もしたくないか、無理だけど。



「無理です。」


返事は、決まってる。



…………気持ち悪すぎるもの。



よし、断ったし、このまま無視しよう。



「えっ!?」


「…………。」


冷たい反応を返した事に驚くナンパ男をもう無視する事にした私は、無言で人の波へと視線を戻す。



…………どうして、こんなにも1日は長いんだろう?



「あー、あ、」


夜なんて、一生来なければ良いのに……。



ぼーとしてた私は、油断してた。


知っていたのにね?
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