寵愛の姫 Ⅰ【完】




「……あまり可愛くない。」



あまりの自分の貧相さに肩を落とすしかなかない。



「…仕方ないよね。洋服、あんまり持ってないし……。」



諦めの溜め息を吐き出す。




両親が買ってくれる訳もなく……。




私の持っている服は、全てが妹のお下がり。



…………新しいの何か、一枚も買って貰った事はないのだから…。
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