寵愛の姫 Ⅰ【完】




「……。」



駄目だ。


暗い気持ちを首を振って追い払う。




今日は天野さんとのお出掛けなんだから、明るくしてなくちゃ!!




楽しみにしてたんだから!




「よしっ!」



少し自分に気合いを入れて鞄を手に持つと、狭い部屋を出た。
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