寵愛の姫 Ⅰ【完】




じっと、莉茉の出て行った玄関のドアを凝視する。




「……、」



そう。


そう言う事なのね、莉茉。





ゆるゆると頬が緩む。



「調べないと、ね?」



携帯を取り出し、私の“お願い”を叶えてくれるお馬鹿さんにメールを送る。



「ふふ。」


直ぐに返ってくる了解との返信に笑い声が溢れ落ちた。
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