寵愛の姫 Ⅰ【完】



視線が合えば、莉茉の表情が少しだけ和らぐ。



「っ、天野さん!」



小走りに走り寄って来る莉茉。



「っ、おはようございます。」



「…あぁ、おはよう。」



じっと、莉茉の顔を見つめる。


「……?」


そんな俺に、莉茉は不思議そうに瞳を瞬かせた。




……気のせいか…?
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