Dilemma
「あそこだ!見えてきたぞ」
里美がバイクを運転しながら、前を指差した。
「紫ノ宮町第3公園…ここで間違いないですね!」
愛梨が頷く。
里美と御崎はキキッとバイクを止め、そして愛梨と棗もバイクから下り立った。
「高蔵たちはおそらくこの奥の霊園にいるはずだ。急ぐぞ!」
里美たちは一斉に走りだした。
***********************************
「もういーかい?」
「もういーよー!」
「よっしゃ!さぁどこだお前ら、さっさと出てきやがれぇ!」
「うわあボスがこっち来た!」
「もうちょっとそっち詰めろよ早く!」
里美たちは言葉を失った。
何故なら、絶体絶命の大ピンチに陥っていると思っていた志暢が、若宮たちと缶けりをエンジョイしているのだから。
「…もしもし」
「あっ相棒みーっけ!缶けーった!」
「あーくっそ!私が鬼かよ。」
「…おい」
「みんなー次は相棒が鬼だー!」
「おいっ!」
「うわっなんだよ…って奥口!?」
いつの間にか背後に立っていた里美に若宮は驚き、ばばっと後退りした。
「御崎も…お前らいつの間に」
「いやお前らが仲良く缶けりしてるときにだよ!おい高蔵!なんでお前も遊んでんだよ!?」
「いやーこれでも頭使ったんですよ?先輩たちが来るまでの間、時間稼ごうとして。」
「…やはり相棒そのつもりだったか。ま、あっしは最初からわかってたけどな!」
「絶対嘘だ。お前が一番エンジョイしてただろが。」
里美と若宮が言い争っている間に、缶けりで隠れていた若宮の部下たちがジリジリと近寄って来る。
里美たちは5人。圧倒的不利だ。
里美がバイクを運転しながら、前を指差した。
「紫ノ宮町第3公園…ここで間違いないですね!」
愛梨が頷く。
里美と御崎はキキッとバイクを止め、そして愛梨と棗もバイクから下り立った。
「高蔵たちはおそらくこの奥の霊園にいるはずだ。急ぐぞ!」
里美たちは一斉に走りだした。
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「もういーかい?」
「もういーよー!」
「よっしゃ!さぁどこだお前ら、さっさと出てきやがれぇ!」
「うわあボスがこっち来た!」
「もうちょっとそっち詰めろよ早く!」
里美たちは言葉を失った。
何故なら、絶体絶命の大ピンチに陥っていると思っていた志暢が、若宮たちと缶けりをエンジョイしているのだから。
「…もしもし」
「あっ相棒みーっけ!缶けーった!」
「あーくっそ!私が鬼かよ。」
「…おい」
「みんなー次は相棒が鬼だー!」
「おいっ!」
「うわっなんだよ…って奥口!?」
いつの間にか背後に立っていた里美に若宮は驚き、ばばっと後退りした。
「御崎も…お前らいつの間に」
「いやお前らが仲良く缶けりしてるときにだよ!おい高蔵!なんでお前も遊んでんだよ!?」
「いやーこれでも頭使ったんですよ?先輩たちが来るまでの間、時間稼ごうとして。」
「…やはり相棒そのつもりだったか。ま、あっしは最初からわかってたけどな!」
「絶対嘘だ。お前が一番エンジョイしてただろが。」
里美と若宮が言い争っている間に、缶けりで隠れていた若宮の部下たちがジリジリと近寄って来る。
里美たちは5人。圧倒的不利だ。