Dilemma
「紫ノ宮学園生徒会執行部副会長 城土星羅(きど せいら)だ。お前たち、無駄な戦いは止めろ!」
城土は御崎をギンッと睨み付ける。
御崎は心の底から不快そうな顔をした。
「あーあ…ついにコイツのお出ましか…」とでも言うように。
「サターンさ~ん若洲鹿組の若宮と奥口さん捕獲しました~」
奥から縄でグルグル巻きにされた若宮と奥口を連れ、西谷が出てきた。
「…フン。これで全員か?」
「サターンちゃん!高蔵さんたちの姿が見えないけど…」
生徒会執行部会計 天野甘(あまの あまえ)が心配そうに城土に言う。
「そうだな、誰か探しに…」
「その必要は無いわ。」
パラパラとメモ帳をめくりながら、髪を後ろで大きなリボンで束ねた少女が志暢と愛梨、そしてノックアウトされた三田を連れて出てきた。
「仕事が早いな、神無月。」
「…当たり前よ。」
神無月彩芽(かんなづき あやめ)がツンッとした雰囲気で言い放つ。
「お前が若洲鹿組のボス 若宮だな。」
「…あぁそうだよ。」
若宮が諦めたかのように頷いた。
「元チーム菅谷の総長及び我が紫ノ宮学園の生徒でもあった菅谷真悠子の墓石の破壊未遂行為、そして霊園での大乱闘。これらは決して許される行為ではない。」
「あぁ。言い返す言葉も無いよ」
「よってこれより警察に引き継ぎ、任意の事情聴取を受けてもらう。異論は無いな?」
「…あ、ひとつだけ言い残したことがあるんだ。」
そう言って城土に断ると、若宮は里美に向き直った。
「…菅谷の墓を破壊しようとしたこと、本当にすまなかった。もう、こんなことは二度としないと誓うよ。」
「…そうか。」
「…ここに来れば菅谷に会えるってことがわかったことだしな。…ケンカはできないけど。」
「…あぁ。また、会いに来てやってくれ。」
「…じゃあな」
「…あぁ。」
「…さよなら。」
若宮やその部下ら若洲鹿組は、待っていた警察官に連れられて、去っていった。
城土は御崎をギンッと睨み付ける。
御崎は心の底から不快そうな顔をした。
「あーあ…ついにコイツのお出ましか…」とでも言うように。
「サターンさ~ん若洲鹿組の若宮と奥口さん捕獲しました~」
奥から縄でグルグル巻きにされた若宮と奥口を連れ、西谷が出てきた。
「…フン。これで全員か?」
「サターンちゃん!高蔵さんたちの姿が見えないけど…」
生徒会執行部会計 天野甘(あまの あまえ)が心配そうに城土に言う。
「そうだな、誰か探しに…」
「その必要は無いわ。」
パラパラとメモ帳をめくりながら、髪を後ろで大きなリボンで束ねた少女が志暢と愛梨、そしてノックアウトされた三田を連れて出てきた。
「仕事が早いな、神無月。」
「…当たり前よ。」
神無月彩芽(かんなづき あやめ)がツンッとした雰囲気で言い放つ。
「お前が若洲鹿組のボス 若宮だな。」
「…あぁそうだよ。」
若宮が諦めたかのように頷いた。
「元チーム菅谷の総長及び我が紫ノ宮学園の生徒でもあった菅谷真悠子の墓石の破壊未遂行為、そして霊園での大乱闘。これらは決して許される行為ではない。」
「あぁ。言い返す言葉も無いよ」
「よってこれより警察に引き継ぎ、任意の事情聴取を受けてもらう。異論は無いな?」
「…あ、ひとつだけ言い残したことがあるんだ。」
そう言って城土に断ると、若宮は里美に向き直った。
「…菅谷の墓を破壊しようとしたこと、本当にすまなかった。もう、こんなことは二度としないと誓うよ。」
「…そうか。」
「…ここに来れば菅谷に会えるってことがわかったことだしな。…ケンカはできないけど。」
「…あぁ。また、会いに来てやってくれ。」
「…じゃあな」
「…あぁ。」
「…さよなら。」
若宮やその部下ら若洲鹿組は、待っていた警察官に連れられて、去っていった。