Dilemma
「…あー沖田さん?」

「棗」

「…棗。あの~…なんでついてくるのかな?」

「さあな…春風なら知ってるかもしれんなぁ」

話になんねぇ。
何なのコイツマジで。ロマンチスト?


「…そういえばさっきどうしたの?」

「はい?」

「いや、志暢にさ、落とされたでしょ?窓から…」

「あぁ!」

ぽんっと棗が手を叩く。

「普通に落ちたで。」

「そっか普通に落ち…えっ!?」

「といっても、落ちた場所が植え込みで助かったわ。もしかしたら、死んでたかもしれんな!」

ころころと楽しそうに棗は笑う。
こっちは全然笑えないんだけどな…。

「……………」

「何や、まだ聞きたいことありそうやね。ま、まだ今は知るべきではないわ。いずれ分かることやし。」

「…棗も」

「?」

「…志暢と同じこと、言うんだね。」




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