Dilemma
「やぁおはよう。朝焼けのティータイムでもどうかな?」


「下痢と嘔吐のフルボッコタイムならご一緒しますよ、冥土まで。」


華奢なティーカップで甘いミルクティーを飲み、御崎は満足そうに微笑んだ。



「つれないな。先輩からのお誘いだそ?何も言わずに従うのが筋ってもんだ。」


言いながら、御崎は棚から側面に細い字でサインが入ったティーカップを差し出した。


「ほら、イギリスから取り寄せた最高級の紅茶だ。舌の越えたお前に合うといいんだが。」



棗はニタリと笑い、ティーカップを受け取った。



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