もっと、君に恋していいですか?
事務員の女性は2つのシュシュを袋にしまって、薫の手に握らせた。

「お節介なオバサンでごめんなさいね。でも、卯月さんには仕事だけじゃなく女性としても幸せになって欲しいの。」

「こんな私でも…好きな人を幸せに出来るでしょうか…。」

自信なさげに呟く薫の肩を、事務員の女性は優しく抱きしめた。

「大丈夫、自信持って。あなたは優しくて素敵な女性だから。きっとその人も、あなたがその人を想うのと同じくらい、あなたを大切にしてくれるわ。」

「ありがとうございます…。」

薫は事務員の女性の言葉と優しい気遣いに、心が温かくなるのを感じた。

「いつか、その人を紹介してね。」

「ハイ…。」




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