もっと、君に恋していいですか?
志信が部屋でぼんやりとタバコの煙を見つめていると、玄関のチャイムが鳴った。

(こんな時間に誰だろう?)

インターホンのモニターには、いつもとは違って不機嫌そうに眉を寄せた梨花の姿が映っていた。

(長野さん…?)

志信が玄関のドアを開けると、梨花は強引に玄関に入り込んでドアを閉めた。

志信は驚いて梨花の顔を見た。

「な…長野さん…?」

「笠松さん!!」

梨花はいつになく強い口調で志信の名前を呼んだ。

「ハイ…?」

驚いて目を丸くしている志信に、梨花は更に強い口調で話す。

「笠松さん、何やってるんですか!!」

「えっ…?」

「なんで卯月さんの話をちゃんと聞いてあげないんですか?!あんなに好きだって言ってたのに…卯月さんの事はもうどうでもいいんですか?!見損ないました!!」



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