もっと、君に恋していいですか?
薫が鏡を覗き込んでいると、志信が鏡越しに薫の顔を見て、嬉しそうに笑った。
「かわいいじゃん。あの時のだ。その色、やっぱり似合うな。」
ほんの些細な事なのに、志信が覚えてくれている事が嬉しい。
志信に誉められて、薫ははにかんだ。
「そうだ…。薫、こっち来て。」
志信は薫の手を引いて部屋に戻ると、バッグの中から、シュシュの入った袋を取り出した。
「これ…。」
薫が驚いた顔をして袋を見ている。
「昨日の夜、薫の家に来る前に長野さんから預かってたんだ。“私が持っているべきじゃないから笠松さんから卯月さんに渡して下さい”って。」
「長野さん…志信の家に行ったの?」
「うん。めちゃくちゃ怒られた。“何やってるんですか!!”って。」
「怒られたの…?」
「うん。薫泣かせたから。オレがいろいろ勘違いしてたの、長野さんが教えてくれた。」
「そうなんだ…。」
「かわいいじゃん。あの時のだ。その色、やっぱり似合うな。」
ほんの些細な事なのに、志信が覚えてくれている事が嬉しい。
志信に誉められて、薫ははにかんだ。
「そうだ…。薫、こっち来て。」
志信は薫の手を引いて部屋に戻ると、バッグの中から、シュシュの入った袋を取り出した。
「これ…。」
薫が驚いた顔をして袋を見ている。
「昨日の夜、薫の家に来る前に長野さんから預かってたんだ。“私が持っているべきじゃないから笠松さんから卯月さんに渡して下さい”って。」
「長野さん…志信の家に行ったの?」
「うん。めちゃくちゃ怒られた。“何やってるんですか!!”って。」
「怒られたの…?」
「うん。薫泣かせたから。オレがいろいろ勘違いしてたの、長野さんが教えてくれた。」
「そうなんだ…。」