もっと、君に恋していいですか？

大人たちの楽しい夏休み

盆休みに入って３日目。

朝早くに薫の家の前に集合して、みんなで約束していた海に出掛けた。

海に行こうと言う話になった時に、梨花が親戚の経営しているペンションに連絡すると、キャンセルが出て運良く２部屋空いていたらしく、予約をしてくれていたので、男女別で部屋を取って１泊させてもらう事になった。


薫と石田が車を出して、高速道路に乗った。

途中、加賀美サービスエリアで休憩を取った後、薫は加賀美SASSにスポーツドリンクの差し入れを持って志信と一緒に立ち寄った。

薫はマネージャーに差し入れを渡してから、事務員の女性に盆休みのお礼を言って、“私の大好きな人です”と志信を紹介した。

志信が頭を下げて挨拶すると、事務員の女性は“卯月さんを幸せにしてあげてね”と、志信の手を握った。

事務員の女性は、薫の髪を結ぶ水色のシュシュを見て“とってもキレイよ”と嬉しそうに笑った。