もっと、君に恋していいですか?
薫たちが首をかしげながら二人の会話を聞いていると、後からやって来た石田と梨花も不思議そうに二人を見ていた。

「あれは…噛み合ってんのか?」

「わかりません。」

「楽しそうだからいいんじゃないですか?」

「私たちもお土産選びましょう。」


みんなであれこれと手に取ってお土産を選んでいる間、薫は石田と梨花の様子をそっと窺ってみた。

薫の目には、二人の様子はいつもと変わらないように見えた。

「石田さんと長野さんは、進展しなかったのかな?」

薫はグラスを選びながら志信に耳打ちした。

「どうだろうなぁ…。石田さん、もしかしたらフラれたとか…。」

「そうかなぁ…。何もなかったんじゃない?」

元々石田と梨花は仲が良かった事もあり、取り立てて変わった様子はない。


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