もっと、君に恋していいですか?
「わからないね。」

「そっとしとくか…。」

「あっ、このグラスいいね。」

「どっちの家でも使えるように、4つ買う?」

二人で使うグラスと、仕事中にも使えそうなイルカの模様の入ったシンプルなボールペンを、お揃いで買う事にした。

志信はレジの手前で見掛けたペンギンやイルカの柄のタオルを手に取って、薫のために買おうとかごに入れた。


志信がレジに行っている間、薫は何気なく石田と梨花の姿を目で追っていた。

石田が梨花の髪にイルカのヘアクリップをあてて何か言っている。

梨花も楽しそうに笑っている。

「薫、どうかした?」

レジを済ませて戻って来た志信が薫に声を掛けた。


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