もっと、君に恋していいですか?
「聞いてみるって、誰にです?」

「販売事業部の男たちに。」

薫の言葉に、後輩たちが興奮気味に目をキラキラ輝かせた。

「ぜひっ!!お願いします!!」

「ああ、うん…。」

(なんだ?販売事業部の男たち、人気あるのかな?)

薫は首をかしげながら志信にメールを送る。


“SS部のかわいい女子たち3人が、
一緒に行きたいんだって。
連れてっていいかな?”


ほどなくして志信からOKの返信があった。

「いいってさ。でも、定時までに仕事を終わらせないと連れてかないよ。いいね?」

「ハイッ!!」

薫の厳しい一言に後輩たちは元気よく返事をすると、慌てて飲み物を飲み干し、そそくさとSS部のオフィスに戻った。

後輩たちのそんな後ろ姿を見て、薫は苦笑いをしながらオフィスへ戻ったのだった。




< 26 / 225 >

この作品をシェア

pagetop