もっと、君に恋していいですか?
薫たちが着いた頃には、ビアガーデンは既に会社帰りのサラリーマンたちで賑わっていた。

初めてビアガーデンに来た女子3人は、珍しそうに周りをキョロキョロ見回している。

「わぁ、なんかいいですねぇ!!」

「ホント、夏!!って感じがする!」

「1回来てみたかったんだよねぇ。」

女子3人の興奮気味の様子に、薫は首をかしげた。

(そんなに珍しい…?)


テーブルに案内されると、志信は迷わず薫の隣に座った。

反対側の席には、梨花が座った。

「とりあえず、早くビール飲みたい!!オーダーしよう!!」

販売事業部の男たち4人と薫はビール、女子3人は桃のチューハイをオーダーした。

「ビアガーデンにもチューハイなんてあるんだね。知らなかった。」

薫はタバコに火を付けて不思議そうに呟いた。


< 33 / 225 >

この作品をシェア

pagetop