もっと、君に恋していいですか?
グイグイとジョッキのビールを豪快に煽る薫に、前川と三井が目を丸くしている。

「すげー飲みっぷりだな、オイ。」

前川が向かいの席の志信に声を掛けると、志信は楽しそうに笑った。

「見てて気持ちいいでしょ。」

「まぁ…そうとも言えなくもないかな…。」

前川は他の女子たちと薫を見比べて、やっぱりどこら辺がかわいいのかわからないと言いたげにビールを飲んだ。

「卯月さんのペースについていけるの、笠松さんくらいですよ…。オレは絶対つぶれちゃいますね。」

「そうか?まだまだこれくらいは序の口だ。一緒に飲んでると楽しいんだけどな。三井は無理せずゆっくり飲めよ。」

「そうします。」

三井もやっぱり、大酒飲みの薫がかわいいと言う志信の趣味が理解できなさそうだ。



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