もっと、君に恋していいですか?
「卯月さん、とりあえず後輩さんたち紹介してあげて。」

志信がひたすらビールを飲む薫に声を掛けた。

「あ、そうだね。みんな、せっかくだから自己紹介して。」

薫がジョッキを傾けながら促すと、女子たちは自己紹介を始めた。

「入社4年目、長野 梨花26歳です。」

「私は5年目の戸部 ありさです。来月で27になります。」

「6年目の篠塚 美咲です。短大卒なんで、梨花ちゃんと同学年の25歳です。」

かわいい女子たちの自己紹介に、志信以外の男たちは鼻の下を伸ばしているようだ。

「卯月さんは?」

石田が尋ねると、薫が枝豆を口に入れながら眉間にシワを寄せた。

「知ってますよね…?」

「ん?まぁ、一応行っとこう。」


< 36 / 225 >

この作品をシェア

pagetop