もっと、君に恋していいですか?
自分の事を噂されているとは露知らず、あっという間にタイヤの修理を終えた薫は、作業の説明をして客の車を送り出した。

「薫ちゃん、お疲れー。」

「え?」

薫がタイヤの修理作業をしている間にヘルプに駆け付けた敦が、ニコニコ笑って薫に声を掛けた。

「…卯月です。その呼び方、やめて下さい。」

「ああ、ごめんね。」

「ヘルプに来るサブマネージャーって、津村さんだったんですね。」

「他のSSのサブマネは、なんだかんだで捕まらなかったみたいだね。一番若いオレが駆り出されたんだよ。体力だけはあるから。」

「そうですか…。なんでこんな時間に?」

「ちょっと用事があって。それ済んで、とんできた。明日朝から入れるように。」

「はぁ…。じゃあ、明日からお願いします。」




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