もっと、君に恋していいですか?
ようやく夜勤のスタッフが全員そろい、薫は長かった1日の仕事を終える事にした。

パソコンに届いたメールを開き、今日からしばらく滞在するビジネスホテルの詳細と、今後数日間のヘルプに入るメンバーを確認した。

近くのSSからヘルプに来ている若いスタッフは日によってメンバーが替わるらしい。

薫と敦、他にも本社の管轄から来た3人のスタッフは中堅社員と呼ばれる年数の者ばかりで、しばらくの間はマネージャー代理の薫を筆頭にこの5人が中心になって、昼間の加賀美SASSを支える事になるようだ。


夜勤の責任者に引き継ぎを済ませた後、同じホテルに泊まる5人はSAのフードコーナーで夕食を取った。

食事の後、車で来た薫が電車で来た4人を乗せてホテルに移動する事になった。

助手席に敦が乗り、他の3人が後部座席に乗った。

「後ろ、ちょっと狭いけど我慢して下さい。」

「大丈夫です。」

薫が後部座席の3人を気遣っているのに、敦は助手席で涼しい顔をしている。


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