もっと、君に恋していいですか?
ホテルにチェックインして、割り当てられた自分の部屋に入ってようやく、薫はホッと息をついた。

(どうなる事かと思ったけど、なんとか乗りきれた…。)

とりあえずシャワーを浴びて、部屋着に着替えてタバコに火をつけた。

会社から連絡があった時にすぐに対応出来るようにノートパソコンをテーブルの上に置いて、インターネットに接続した。

(はぁ…ビール飲みたい…。)

部屋の冷蔵庫に入っている物は高いので、コンビニで買って来れば良かったと思いながらタバコに口をつけた。

(そうだ…。)

今日はずっと忙しくて、スマホを見る余裕もなかった。

志信からの連絡があったかも知れないと、薫はバッグの中をゴソゴソ漁ってスマホを探す。

(あれ?ない?!)

着替えの入ったバッグの中も探してはみたものの、どこにもスマホは見当たらない。

(え?なんでないの?)



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