もっと、君に恋していいですか?
夕べは志信の事を思うと胸が痛くて苦しくて、涙ばかりが溢れて、体は疲れているはずなのになかなか眠れなかった。

本当は志信の事が気掛かりで、すぐにでも飛んで帰りたいと思う。

せめて志信と話をしたい。


“志信が好き”


“嫌いにならないで”


“私を一人にしないで”


“ずっと一緒にいたい”


“志信じゃないとダメなの”


志信に伝えたいいくつもの言葉が、頭の中をぐるぐると巡り続けた。


どうにかして志信と連絡を取れないだろうかとも考えた。

だけどそれには社内の誰かの助けが必要になると思うと、職場に私情を持ち込むような気がしてためらわれた。


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