こちら中等部恋愛運営局。

-千弘side-


「すいません...
これ落ちてたんですけど...!」


「ありがとう。
どこで拾ったか教えてもらっていい?」


「は、はい!
あの、落ちてたというかそこのポールに引っかけてあって...」


そういって指差したのは規制のために立てておいたカラーコーンだった。


「わかった、ありがとう。」


僕がお礼を言うと、彼女は会釈しながら受け付けに向かった。


「入学式までの時間が近付いてるから、なるべく早く誘導して。」


「んなことぐらいわかってるっつーの。」


双子の妹である麻琴に伝えると、キレられる。


「はい、ごめんなさい...」


僕、2年齋藤 千弘はそんな妹に尻で引かれながら恋局で活動している。


...一応、副局長。




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