【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
何かと思ったらまさかの、勉強の話。
琉衣くんはもしかして今宿題でもしてたのかな。
「あの…できるってほどじゃないけど…
嫌いじゃないよ」
「じゃあちょっと来い」
えっ…!
琉衣くんは私の腕を掴む。
そしてガラッとドアを開けて、自分の部屋へと引き連れていった。
いきなりお邪魔する琉衣くんの部屋。
だけど、相変わらずものが散らかって足の踏み場がない。
部屋の真ん中に置いてあるローテーブルの上には、数学の教科書とノート。
きっと今宿題中だったんだろう。
私は言われるがままテーブルの前に座る。
すると琉衣くんはノートをバンッ、と叩いた。
「…ここ、俺当たるんだけど。
全然わかんねぇ。
お前数学できんだろ?
教えろよ」
……え、