【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
するとなぜか琉衣くんが小川さんの腕を掴んで。
「触んな」
……えっ!?
乱暴に私から引き離す。
その声はいつになく低くて、すごく怖かった。
そういえばこの二人、仲悪いって……
「…ふっ。相変わらずタメ口かい。
なに、お前もしやさっそく亜里沙ちゃんとデキてんの?」
…はっ!?
「ハァ?まさか。
でもコイツの専属教育係は俺だから。
いちいち余計な口出しいらねんだよ」
ドキッ…。
「…ちょっ、琉衣くん……」
なんだか一触即発みたいな不穏な空気に、私は冷や汗が出てきそうになる。
なにこれ、なにこれ…。
この二人過去に何かあったの??