【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
どうやらそれは意味深な一言だったみたいで。
琉衣くんはカッとなったのか、私の手を振り払って小川さんの胸ぐらを掴む。
そしてあろうことか、右手を思いきり振り上げた。
「っ黙れ!!」
「きゃぁっ!!」
「おい琉衣やめろっ!!」
う、嘘でしょ…!?
殴っちゃうの??
こんなとこで!?
やだっ…!!!!
………
ーーーーがしっ!!!!
……それはもう一瞬だった。
私は決死の覚悟で琉衣くんの前に飛び込む。
そしてどうにかして全力で、彼の拳を両手で受け止めた。
「だっ、だめ〜〜っっ!!!」