【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
琉衣くんは緊張する私の隣で、相変わらずゲームをやっている。
私だけ一人でモジモジと手持ち無沙汰にしていた。
なんだかわけもなくスカートの裾を直したりして。
こんな短いワンピース着てくるんじゃなかったな…
ーーピロン♪
するとその時LINEのメッセージ音が鳴った。
カバンからスマホを取り出す。
誰かと思って開いてみると、俊介さんからだった。
[おつかれ!
どう?楽しんでる〜?]
今日は確かお店で仕事のはずだけど、わざわざ気にかけて送ってくれたみたい。
私は報告も兼ねて返事をしておいた。
[お疲れ様です。
すごく並んでたけどオープンと同時になんとか入れました。料理の写真また送りますね。
そちらもランチこれからですね。頑張ってください!]
よし、送信…っと。
俊介さんは一応LINEは知っているけれど、普段はあまりこれで会話をするわけでもない。
なんだかこうしてメッセージのやり取りをするのは不思議な感じだった。
琉衣くんとだってめったにLINEしないし…。
するとその時急に、手元からスマホを奪われた。
「…あっ!」
琉衣くんだ。
「誰とLINEしてんの?」