【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
*こいつはダメ。
お腹いっぱい食べて、写真もたくさん撮って、無事お店の偵察は終了。
お会計は経費で落とすとのことで、琉衣くんが全て支払ってくれた。
店を出ると時刻は午後1時前。
まだまだ入り口から行列が続いていた。
「ゲッ、さらに並んでるし」
「わぁ、ちょうど今がピークなのかもね」
「マジかよ。すげぇな…」
琉衣くんはそのままどこへ向かうのか、来た道とは逆方向へと歩き出す。
私は気になったけれど、なんとなく聞き出せずに彼にただついて行った。
せっかくだからこのまま帰るのももったいない気がするし、寄り道もいいかなぁなんて。
「でも、おいしかったね。お店」
「んー…味は悪くねぇんじゃん?
あのカップルシートはビビったけど」
「あ…確かに…(笑)
あれが人気の秘密なのかな?」
「さぁ、どーだろ?」