【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
琉衣くんはまたしてもクスクスと笑い始める。
か…からかわれてるのかな?//
ますます彼の考えてることがわからない。
なんだか振り回されてるみたい…。
すると、琉衣くんは何を思ったのか急に手を繋いできた。
ドキッ…。
あ…あれ…!?
「お前ってほんとおもしれーな」
「えっ…///あ、あのっ…!」
「いいから黙ってついて来いよ」
そう言って私の手を引いてまたスタスタと歩き出す。
私はますますわけがわからなくなった。
だけど、めちゃくちゃドキドキして。
心臓がうるさい。
繋がれた手が熱い。
琉衣くんは気まぐれで、わがままな猫みたいだ(たまに狂犬)。
だけどどうしてかいつも目が離せなくて、ほっとけなくて、
たまに見せる優しい顔は私をドキドキさせる。
振り回されてばかりなのに、どうしてなんだろう。
彼を嫌いになれない。
むしろ、いつの間にか誰よりも気になっている自分がいて。
変だよね…。
なんだろうこの気持ち……