【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
前方から歩いてきた男の子二人が、琉衣くんに声をかけてきた。
二人ともかなり派手な茶髪と派手な服装で。
どちらかといえば不良っぽい、チャラい感じの人達だった。
「久しぶりじゃーん?
元気してんのー?」
「うへっ!なになに新しい彼女?可愛くね?」
…ドキッ。
その言葉に心臓が飛び跳ねる。
彼女なんて言われてしまった。
まぁ、こうして一緒に歩いてたらそう見えるのかもしれないけれど。
私じゃ釣り合わないよね…。
琉衣くんはなんて答えるんだろう。
ドキドキしながら隣を見たら、
「は?別にそんなんじゃねーし」
アッサリ否定されてしまった。
「何やってんだよお前ら。野郎二人で。
久しぶりじゃん」
「えー、ちょっとなんつーかヒマ潰し?」