【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
するとその時、
ーーグイッ!
いきなり背後から腕が伸びてきて、体が後ろへ強く引き寄せられた。
そしてそのまま片腕の中に閉じ込められる。
「…きゃっ!」
驚いて後ろを確認すると、
そこには不機嫌そうな顔をした琉衣くんの姿があった。
えっ…ウソ…、
「テメェらいい加減にしろ」
琉衣くんは低い声で言い放つと、友達二人を睨みつける。
そして、もう片方の手で私の頭を軽く押さえると
「こいつはダメだから。
手当たり次第ナンパすんのは構わねーけど、こいつには手ぇ出すんじゃねぇよ。
もしなんかしたらぶっ飛ばす」
ドキッ…。