【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
思いがけない琉衣くんの言葉に、全身がかぁぁっと熱くなる。
琉衣くんが…私のことを……
こいつはダメ、って…。
手ぇ出すなって……
どうして……??
彼女じゃないって否定したのに…
友達二人もビックリしたのか一瞬目を丸くして固まる。
そして慌てたようにスマホをしまうと、申し訳なさそうに謝ってきた。
「あ……わりぃわりぃ!冗談だよ!(笑)
アレ?でも…今彼女じゃないって…」
「うわバカ、お前察しろ!
…だ、だよな!
アハハ、アリサちゃんごめんね〜!」
二人とも琉衣くんが怖いのか、なぜかビビり気味。
派手な見た目のわりに意外と弱気な態度で少し驚いた。
「つーかそんな女に飢えてんだったらウチの学祭来いよ。
同じく飢えてる女なんてたくさんいるけど」
「うぉッ、マジぃー!!?
行く行く行く!!ちょー行きて〜!」
「マジか!!西園も学祭もうすぐ?
俺も行くーー!!いつやんの?」
「今月20日」
「キターー!!
行こうぜアキラ!俺らだけで!」
「だな!シュウ達は誘わねー!
抜けがけで可愛い子ゲットしよ!」