【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
最近私は授業中眠気をこらえきれないことが多くて。
するとこうしてたまに隣の小高くんが起こしてくれる。
彼、小高有志(おだか ゆうし)くんはこの前の席替えで隣になった。
一見派手でチャラそうに見えるけど、話してみるととてもフレンドリーでいい人。
この席になって初めて話したけれど、以来よく話しかけてくるようになった。
「西村ってしっかりしてそうに見えて意外と抜けてるよな〜」
休み時間になったとたん、小高くんにまた笑われる。
さっきの居眠りのせいでどうやら額に跡が付いてたみたいで。
さらに前髪が軽くはねてしまい、恥ずかしくて必死で元に戻るように手で引っ張り続けた。
だけどなかなか戻らない。
「あはは!大丈夫だって!
別にそのままでも可愛いし」