【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
しかもなぜかその表情はめちゃくちゃ険しくて、明らかに不機嫌そうな感じ。
さっき貸した資料集を返しに来てくれたみたいだけど…。
なんか、怒ってる…?
「あ、琉衣くん…!
どうもありがとう!」
「うぉっ!誰かと思えば宮川じゃ〜ん!
相変わらずイッケメン!」
「は?」
うっ…、なんか怖い…。
なんだろうこのオーラは…。
小高くんがフレンドリーに話しかけてもニコリともしない。
むしろ睨みつけるかのようで。
なんだかとても気まずかった。
「つーかお前…なにその前髪。
なんのギャグだよ」
「えっ!?//」
かと思えばしかめっ面のまま、私の前髪について突っ込んでくる。
私は急にまた恥ずかしくなって、慌てて両手で額を隠した。
…やだ、すっかり忘れてた!
「ブッサイク」