【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜

しかもなぜかその表情はめちゃくちゃ険しくて、明らかに不機嫌そうな感じ。


さっき貸した資料集を返しに来てくれたみたいだけど…。



なんか、怒ってる…?



「あ、琉衣くん…!

どうもありがとう!」


「うぉっ!誰かと思えば宮川じゃ〜ん!

相変わらずイッケメン!」


「は?」



うっ…、なんか怖い…。


なんだろうこのオーラは…。



小高くんがフレンドリーに話しかけてもニコリともしない。


むしろ睨みつけるかのようで。


なんだかとても気まずかった。



「つーかお前…なにその前髪。

なんのギャグだよ」


「えっ!?//」



かと思えばしかめっ面のまま、私の前髪について突っ込んでくる。


私は急にまた恥ずかしくなって、慌てて両手で額を隠した。


…やだ、すっかり忘れてた!



「ブッサイク」


< 197 / 388 >

この作品をシェア

pagetop