【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
またしてもその顔は怒っている。
今日は本当に機嫌が悪い。
「み、見とれてないよ…!」
「兄貴の次はアイツかよ。
ホントお前趣味わりぃな」
は、はい…!?
しかもなぜか私が小高くんのこと好きみたいな言い方…。
「ちょっと待って、違うよ…!!
私は別に…、」
「ウソつけ。さっきからデレデレしやがって」
否定しようにも信じてくれない。
そこにちょうど、試合を終えた男子達がぞろぞろ戻ってきた。
次はたぶん、琉衣くん達1組のAチームの試合。
私は慌てて声をかける。
「あ、試合終わったよ!
琉衣くん次出番…」
「西村!」
…ドキ。