【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜

***

「琉衣くん、買ってきたよ!」



中庭のベンチに駆け寄ると、看板で顔を隠すようにして座っていた琉衣くんがひょいと顔を出す。


その姿は見つからないよう隠れてるみたいでちょっとおかしかった。



「おっせーよ」


「ごめん…混んでて」


「はぁ…うぜぇのに絡まれた。

マジ女子校の奴らめんどくせー。

看板あってよかった。顔隠せるし」



それを聞いて待ってる間にナンパでもされたのかな?と思う。


さっきも歩いてる時みんなからキャーキャー騒がれてた。



「そっか…モテるのも大変だね…(笑)

でも無事解放されたならよかった」


「彼女待ってるっつったからな」


「…えっ!//」



その言葉にドキッとする。



「まぁ嘘だけど。

お前もナンパ断る時は嘘くらいつけよ」


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