【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜

ダメダメ…!!


ただでさえ暗いところ苦手なのに…


クラスの出し物だってわかってても怖い。



その後も追いかけられたりコンニャクをくっつけられたりして、終始大絶叫のままで。

なんとか出口までたどり着いた時にはもう涙目だった。



あぁ…やっと出られた。


怖かった…。



「おい」



ん…?



「いつまでくっついてんだよ」



……はっ!



頭上から聞こえた声に慌ててバッと手を離す。


どうやら私ずっと琉衣くんにしがみついてたみたい。


やだ…!なにやってんだろう。

彼氏でもないのに…。



「わわっ…ごめんね!!

ごめん!ほんとにごめ…」


「…別にいいけど。

ビビってるお前面白かったし」


「…えぇっ!」


「ぶふっ…、」


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