【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
琉衣くんはまたしてもゲラゲラ笑い始める。
そんなに笑う…?
「怖いっつーから入ってみたらマジ見事にビビってんのな。
ケッサクだったわ。あー面白かった」
「……」
なんだかまたからかわれたみたい。
琉衣くんは怖がる私を見て面白がってたんだ。
やっぱりイジワル…。
だけど…
こうして二人で文化祭を楽しめてることが、なんだか不思議で、夢みたいだ。
あの人気者の琉衣くんと一緒にまわってるんだもん。
一緒にお化け屋敷に入ったりできるなんて思ってもみなかった。
「なんならもう一回入る?」
「む、むむ無理っ…!」
「冗談だっつーの(笑)俺そろそろシフトだし。
まぁいい暇つぶしんなったわ。
そんじゃあな」
「えっ…?」