【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
そう言われてもうそんな時間か、と気がつく。
なんだ…もう行っちゃうんだ、なんて。
そんなふうに思ってしまった自分にまた驚いた。
「あ…うん、そっか。そうだね」
アレ…?でも…
「あれ?そういえば琉衣くん、宣伝はよかったの?」
そうそう、肝心のクラスの宣伝、忘れてるような……
「あー宣伝?別にいんだよ、あんなん。
そもそも俺最初から宣伝とかどうでもいいし」
「えっ?」
う…ウソ。
じゃあ一体なんで…
「じ、じゃあどうして私のこと……、」
付き合わせたりなんてしたのかな…?
他に一緒にまわる人なんてたくさんいたはずなのに…
ドキドキしながらたずねると、琉衣くんはそっと私の髪をすくう。
「そんなん決まってんだろ」
「え…」
「お前と一緒にまわりたかったから」