【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
ダメだ…。
もう私ったらあれからずっと意識してばっかりで。
すぐ顔に出ちゃうし、やっぱり一喜一憂しちゃうし。
琉衣くんはいつもどおりなのになぁ…。
「んー、テレビつまんね。消そ」
ーーブチッ。
琉衣くんはそう呟くとテレビの電源を切る。
リビングには二人きりだったので、途端に部屋が静かになった。
「ねっむ〜。なんか眠いんだけど。
お前よく勉強なんかしてられんな」
「う…うん。だって、もうすぐテストだし…」
「お前テストなんて余裕だろ。俺と違って」
「そんなことないよ」
「……まぁいいや。
俺寝るわ。おやすみ」
そう言って急にゴロンとソファーに横になる彼。
相変わらずマイペースで気まぐれだった。
だけど、なんか違う…。
なにかが…
だって、彼が寝そべったのは、
他でもない私の膝の上…。
「えっ…!ちょっ…あ、あの…//」
「なに、なんか文句あんの?」