【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
それは頭に鉛を落とされたような衝撃。
息がうまく、吸えなくて。
私はその後自分が何を話したのか覚えていない…。
琉衣くんと沙良さんが、付き合ってた…?
じゃあ沙良さんは、琉衣くんの
元カノ…?
その事実がものすごく、ショックでたまらなくて。
だけどどこかでやっぱり…なんて。
一番こうだったら嫌だと思う予感が的中した、
そんな感じだった。
彼女が”琉衣”と呼ぶ理由。
そして、琉衣くんが”沙良”と呼んだ理由。
すべての疑問が糸で繋がって…
琉衣くんの動揺した顔、辛そうな顔を思い出したら、
そのせいだったんだって。
一気に彼が遠くへ行ってしまったような気がした。