【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
「はい、どうしました?」
ドアを開けるとすぐそこに俊介さんが立っていて、手にはバスタオルを抱えていた。
「お風呂いいよ、先に。
俺が言いに来るのもなんだけど(笑)
これバスタオル使って。
うちの親が亜里沙ちゃん用に新しいの用意したみたいだから」
「わぁ、どうもわざわざありがとうございます!」
すごい、そこまで気を使って……
「それとさっきのことなんだけどさ、」
「えっ…?」
さっきのこと…?
「琉衣がごめんな。あんな態度で…。
アイツも悪気があるわけじゃないと思うんだけど、不器用っつーかなんつーかさ…。
ほんと気にしないでね。俺からも言っとくし」
「あ……いえ…」