【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
今日は沙良が休みで居なかった。
ちょうどいい。
あいつとはずっと気まずいまんまだ。
なんでも沙良の奴、今さら俺とヨリを戻そうとか思ってたらしく、先日ハッキリ断ったら泣かれた。
冗談じゃねぇ。
他の男に自分から乗り換えておいて、今さらやっぱり好きとか。
俺がどれだけあいつに傷つけられたと思ってんだよ。
あいつのことはもう信用してない。
ヨリを戻すとかありえない。
情はあっても、未練はねぇ。
俺の中では完全に終わってんだ。
嫌な思い出をほじくり返すように戻ってきて、今さら勘弁してほしい。
それが沙良に対する正直な気持ちだった。