【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
なにそれ、いつの間に…!
「お前は俺が、なんでわざわざここに来たと思ってんだよ」
…ドキ。
「そ…それは……」
「わざわざ仕事抜け出して、こんなカッコのままダッシュして…。汗だくだっつーの!」
あぁ…本当だ。
琉衣くん必死に走ってきてくれた。
私に会いに。
ねぇ…なんで…?
どうして……
琉衣くんは私にグッと近寄る。
そして右手を私の肩に置くと、顔を覗き込むように見下ろした。
「わかんねぇのかよ?」