【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
「う……ウソ…。
ウソ…、だって…」
「ウソじゃねぇし」
あぁ、そんな…
どうしよう…。
涙がじわじわあふれてくる。
「だってだって……
じゃあ、なんで今日…
見送りに来てくれなかったの…?」
私が涙目でたずねると、琉衣くんは恥ずかしそうに目を伏せる。
「…お前に、どんな顔して会えばいいか分かんなかったんだよ。
この前あんなこと言われたし。
もう俺に構われるの嫌なんじゃねぇかと思って」
「えっ…!そんな…」
そんなふうに思われてたんだ。
「でもお前がどんなに俺のこと迷惑だとか思ってても、小高のこと好きでも、俺は…」
「…っ、えぇっ!!?」