【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
思わず叫んでしまった。
ちょっと待って…。
今なんて…
「は?」
「ち、違うよ…!」
「何が」
「私、小高くんのことなんて好きじゃない!」
「…はぁぁぁ!?」
今度は琉衣くんが大声をあげる。
「いや…
じゃあなんでお前この前、あいつと…」
「あぁ、あれは…」
誤解されてたんだ。
そっか。
だから琉衣くん私のこと避けて…
「あれはたまたま私が落ち込んでたら、小高くんが元気付けるために、テスト勉強のついでにパンケーキおごるって言ってくれたの。
それで思わずOKしちゃって…」
「好きでもねぇのにか。
断れない病かお前は」
「いや…あの…でも…、
帰りに告白されて、ちゃんと断ったから」
「…ハァ!?マジかよ!?」
「うん…」
「…なんでだよ。
お前仲よかったじゃねーかよ」
「……だって…私…、
他に好きな人がいるから…」