【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
ドキッ…。
そう言われてみたらそうだ。
勝手に思い込んで嫉妬して、被害妄想ふくらませてたんだ。私は。
「ご…ごめんなさい…」
だけど私が弱々しく謝ったら、琉衣くんは急にクスッと笑った。
あれ…?
「…ふっ、なんで謝んだよ。
まぁいいけど。もう終わったことだし。
終わり良ければすべて良しだしな」
「えっ…」
終わり良ければ…
あぁ…
本当にそのとおりだ。
たくさんすれ違ったり、遠まわりしたけど、今こうして琉衣くんと恋人同士になれたことを思えば、それでもう全て良しだよね。
琉衣くんは私の頭にポンと手を乗せる。
「それにもうお前のことつかまえたし。
亜里沙がいればなんでもいい」
「…えっ//」
なんだかすごく恥ずかしいことをサラッと言われた気がする。
どうしよう…
嬉しい…。
私が顔を真っ赤にして照れていると、琉衣くんはそんな私の額に自分の額を当てる。
「…ひゃっ//」
「……言ったよな?
お前はもう俺のもんだから」
どきん…。
「う…うん…///」