【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
今日もまたお昼休み、屋上で。
お弁当を食べ終わった琉衣くんが話しかける。
「つーかお前ん家リニューアルしたんだろ。
どうなの?客増えた?」
「えっ?うん、増えたよ!
毎日すごく忙しくて大変だもん。
ありがたいことだけど…」
「へー。どおりで放課後まっすぐ帰るわけだ」
琉衣くんはそう言いながら、少し不機嫌そうな顔をする。
そして、
「でもさぁ、お前もっと…」
ふいに私の手をぎゅっと握った。
「俺との時間も作れよ」
どきっ…。
「あ…」
「せっかく付き合ったのに学校以外で会う時間全然ねーじゃん。
俺すっげぇ亜里沙不足なんだけど」
「…えぇっ!//」