【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
私がはっと口を押さえると、琉衣くんは少し困ったような顔をする。
そして、呆れたようにまたため息をつくと、私の頭に手を乗せた。
「…あーそれは別に、今さらめんどくせぇだけだよ。
4文字より2文字のが呼びやすいだろ」
「う…うん…そっか」
「あいつとはもう何もねぇし、仕事以外で特に付き合いねぇし。
だからいちいち気にすんなよ」
「うん…」
そう言われてやっぱり、考えすぎだったなって、ちょっと反省する。
いちいち嫉妬して、めんどくさい彼女だよね…。
琉衣くんはうつむく私の顔を覗き込むように近づいてくる。
そして再び額をくっつけると…
意外にもクスッと笑った。
…あれ?
「…プッ。
お前けっこー嫉妬深いんだな」
「…っ//」